「大塚明夫の演技指導を見てみたい…」
この本はそんな方々におすすめの内容となっています。
(※声優はもちろん、俳優・アーティストなど芸の道を志す方、大塚明夫の戦略・考え方を学んでみたいビジネスパーソンなどにもおすすめ。)
今回は「大塚明夫の声優塾」という本の内容を要約しながら、レビュー解説していきます。
大塚明夫の声優塾【要約・レビュー】

本気の人たちだけを集めた「大塚明夫の声優塾」。
大塚明夫と全国から集まった16人が対峙した貴重な記録をまとめたのが本書。
ではさっそく、「大塚明夫の声優塾」の内容を一部要約しながらレビューしていきましょう。
この本では「どんなことが知れるの?」と気になっていた方はぜひ参考にしてみてください。
要約❶:「どの山に登るか」が大事
まず、“大塚明夫の声優塾”の中では、
⇒「声優として、どの山に登るか」という戦略面について語られていました。
声優と一言でいっても、「アニメによく出ている人・吹き替えによく出ている人・ナレーションが得意な人…」など、いろんなタイプがいますよね。
もし、声優として生き残りたいなら、そういった“自分が目指す山”を決めるのが重要だと言います。
勘違いしてはいけないのが、「どの山が正しくて、間違っているかというのはない」ということです。
例えば、アイドルのように活動している声優を批判している方もいたりしますが、こういった山も間違いではなく、声優として売れる戦略としてはアリ…というわけですね( ..)φ
(※要は「自分はどんな声優になるのか?」という目的地をハッキリ持つことが重要ってことです。)
要約❷:声優における「確かな自術」とは?
また、“大塚明夫の声優塾”の本の中では、
⇒「声優としての技術」についても語られていました。
「声優として活動していくためには、どんなスキルが必要なの?」
と疑問に思った方もしかもしれませんが、大塚明夫さんは“声優の必須スキル”として以下のような技術を挙げています。
↓↓

“ド”の音を出そうと思ったときに、正確にドの音が出せるかどうか、それだけ。自分のイメージを、そのイメージ通りに音にできる。この、音にできる力というのが「技術」です。
自分で「こういうふうにやりたい」と思ったことができないなら、それはすなわち技術がないということ。この音づくりが苦もなくできるようになってようやく、見せ方というものに考えが及ぶようになるんです。(p23)
一言でまとめると、声優にまず必要な技術とは「自分がイメージした音が出せること」のようです。
実際の現場では、音色や喋り方を変えながら合わせていくことも多いようなので、まずはこの基本スキルを身につけると仕事も来やすくなるようですね。
要約❸:技術だけでは「芝居」はできない
とはいえ、“大塚明夫の声優塾”の中では、
⇒「技術だけでは、声優の芝居はできない」ということも語られています。
先ほど、“自分のイメージ通りの音を出せるのが声優の技術”と言いましたが、
もっと深く踏み込むと、それだけでは声優の芝居は成り立たないと言います。

技術があれば芝居ができるのかというとそれは違う。セリフって言うのは、原稿を読むのとは全く違います。まず、自分から発信しなければならない、そして人が発信したものをキャッチできなければならない。それがあって初めて「掛け合い」になるし、初めて「芝居」になるんです。(p27)
本書「大塚明夫の声優塾」では、こういった「声優の芝居」についても詳しく知ることができます( ..)φ
大塚明夫の声優塾【感想・評価】

ここまで「大塚明夫の声優塾」の内容を軽く要約しながらレビューしてきましたが、
本書では、今回紹介した内容よりもさらに深い内容が語られていたり、生徒たちへの本気指導の様子も見ることができます。
ですのでもし、少しでも大塚明夫さんの声優論が気になる方は、ぜひ手に取って読んでみることをおすすめします(^^)
大塚明夫の声優塾
一言で声優といってもいろんなタイプがいるからね。可愛らしいを活かしてアイドルのように活動する子もいれば、洋画をホームにする人間もいる。ある程度「売れている」領域までたどり着いたら、それぞれの山を登らなければいけない。(p20)